
私は3年目看護師です。
看護大学卒業後、精神科に勤めたい!という思いと、都会ではなくゆったりしたところで働きたいという思いから、地方の精神科単科病院に勤めました。
今は精神科のクリニックに勤めています。
そんな若手看護師の私の悩みは、家族や看護師以外の友人が、病院に行った時の検査結果や言われたことをいつも聞かれることです。
看護師も万能ではない
一般的なことや臨床で経験したことは伝えられるのでよいのですが、特に家族は、「この前、病院に行ったらこんな検査をされた」「採血で◯◯という数値が高かった、どうしたらいいんだ」などなど、直接その時に聞けなかったのかと思うほど、聞いてきます。
答えられない自分も嫌なので、聞かれてわからないことは調べて答えるようにしています。
ですが、心の中では「そんなこと聞かれても困るな」なんて思うこともあります。
専門的なことを聞かれた時はなおさらそんな風に思ってしまいます。
看護師だって一人の人ですが、家族を含め、世の中の人にとってやはり看護師はまだまだ「すごい」という対象なのかと思うこの頃です。
看護師の給料は高いのか?
給料も高いと思われがちですが、身体的・精神的なダメージに比べると、それに値した給料ではなかったです。
残業代もつかないですし、夜勤がなければ私だと手取りで20万円代ももらえていませんでした。
精神科の単科病院でしたが、精神科は定時上がりとも思われがちですが、時と場合によって、定時には帰れないことも多々有ります。
就業時間は日勤は8時45分から17時45分、夜勤は17時から9時まででした。
平日だと、15人ほどを一人で担当し、回診や処置、食事介助、患者さんの話を聞くなどを日々こなします。
看護師はとにかく忙しい
電子カルテではなかったので、看護記録はすべて手書き。上記の業務内で看護記録を書くとあっという間に就業時間は超えます。
そのため、何かあると、定時には帰れなくわけで、0時を回って帰ったこともありました。朝にはまた仕事です。
休日は看護師2名と助手さん1人体制だったので、約30人を一人で担当し、先ほどの業務をほぼ一人でこなします。
座っている時間はほとんどなく、15時ほどにようやっと朝からの記録書きが始まります。
記録を書いている最中でも、ナースコールがあれば行き、ナースステーションに話をしに来た患者さんがいれば話を聞く(1分や2分では終わりません。長い時には1時間もざらにあります。)などなどすると、定時に帰れる状況にはなりません。
夜勤だと、やはり、常に気も張っている状態ですし、健康を害します。
夜勤代は安いし、肌荒れや健康問題も
私の病院は夜勤手当が1万でしたが、税金などの関係で非課税で夜勤代としてもらえるのは6000円でした。
精神科なので、やはり落ち着かない人もいますし、暴力されることや言葉での暴力を受けることもあります。
私は多い時には8回/月夜勤していたので、生活リズムが体の中からおかしくなりました。
肌荒れもしましたし、やはりずっと疲れが取れない。私も看護師とはいえ若い女性ですので、美容に影響が出ることにはやはり避けたいですし、それ以上に体調が悪くなるのはツライと思う部分です。
そう考えると、6000円で体も心も健康を害していると考えると給料安いよなと思ってしまいます。
看護師が若いといつから錯覚していました?
看護師の人間関係ですが、精神科は長年勤めているベテラン看護師さんが多いです。
地域にもよると思いますが、若い人は少ないと思います。私も勤めていた病院も、ベテランさんが多く、若い人はほとんどいませんでした。
20代が院内全職員を合わせても10数名、30代同じくらいでほとんど40歳以降、定年に近いくらいの方が多かったです。
その中で人間関係を作るのは本当に本当に大変でした。
怖いベテラン看護師=お局様
まず、若いというだけで、噂の標的にされました。
「毎晩男と飲み歩いている」「◯◯さん(先生の場合も)のことを狙っている」などありもしない噂を入職時に流され、孤立しました。
愚痴をこぼす相手もいないので、この時期は本当に孤独でした。
ただ、時間と数人ですが理解してくれる人が現れたというのがあり、徐々に噂もなくなりましたが、年配の方に気を使いながら日々の業務をこなすのも大変でした。
精神科は患者さんとの信頼関係のもと治療効果が上がることが多いですが、ベテラン看護師さんはやはり患者さんのいろいろなことを知っています。
ですが、「昔からこうしていた」というやり方でいろいろなことを教えてくれるので、その中で私はこうしてみたいと意見を言ったり、新しいことを始めるのはなかなか勇気がいりました。
ベテラン看護師さんの気分を害さないように、でも患者さんにもメリットがあるようにと色々模索しながら日々過ごしていました。
休みも取れないブラック企業?
私の勤めていた病院は2交代だったので、日々の休みに関しては満足していました。
ただ、長期休暇や祝日、連休になると、私はまだ若かったので、休みが取りづらかったです。
むしろ、取れなかったです。希望を出せば聞いてくれると思いますが、希望すらも出しにくかったです。
リフレッシュ休暇などとれるはずだったのに、1年目は消化できないままで終わってしまいました。
結局、有給などとってもいいはずの休みを消化できないままでその職場を退職したので、もったいなかったなと今では思います。
最大の悩みは医師
医師との関係も非常にストレスで悩みの種でした。
私は医師もチームの一員だと思うので、看護師とも対等な関係にあると思います。むしろ、そうでないと治療や看護はできないと思います。
看護師の力だけでは患者さんは良くなりませんし、医師の力だけでもよくなりません。
病院の風潮だったのでしょうか、先生が一番みたいな感じがありました。なので、先生の機嫌を悪くしないように気を使って報告したり、回診にまわったりと神経をつかいました。
また、変わった先生が多く、いつどこでどんなタイミングで怒りスイッチが入るかわからなかったので、腫れ物を触るかのように先生に話しかけていました。
正直、このストレスが一番あったかもしれません。
まとめ
看護師といえば、高いお給料で、先生や男性薬剤師など安定して高収入を得ている出会いもあると思われています。
そして日常生活も充実しているリア充みたいに思われているかもしれませんが、実際には悩みは多いです。
看護師との人間関係、特にベテラン看護師=お局様に気をつかったり、お給料は意外と安かったり、休みが異常に少なかったり、先生は変な人が多かったりと苦労は絶えません。
しかし、それでも看護師として患者さんの役に立てているので、看護師という仕事に誇りを感じています。