精神科の看護師は大変(辛い)?

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精神科の看護士

「看護師しています。精神科で働いています。」と言うと、「精神科は大変だよね。」と言われることがほとんどです。

確かに大変な時もあります。

私は学生時代の精神看護学の授業や実習が面白いなと感じ、新卒で精神科の単科病院に勤めました。

入職してみて、楽しさもすごく感じられる反面、とても難しく大変なことも山ほどあるということを感じました。

今回は、その中でも入職してみてわかった退院支援の大変さと大変さの中にある楽しさについてお話したいと思います。

精神科で不思議に思ったこととは・・・

精神科に勤め、まず初めに驚いたことと不思議だったことは、患者の入院期間の長さです。

学生時代の精神看護学の授業で、精神科は他科と比べ平均在院日数が長いことは勉強していたので、それは知っていました。

ただ、私が勤めた病院が地方の病院だったのもあるのか、患者は年単位で入院してる人が本当にたくさんいました。

その中には1度も退院したことのない患者もいました。

勉強していたとはいえ、何年間も入院してる患者を見て唖然としたのを覚えています。

入職したばかりの頃は、「なんでこんなに退院できないんだろう?」と思っていました。

また、「病院に何年もいたっていいことないのだから、早く退院させたほうがいい」と安易に思っていました。

しかし、実際に患者と関わり退院支援することになって、初めて退院支援の難しさを痛感し苦労しました。

私の勤めていた病棟は、プライマリー方式をとっていました。

プライマリー方式とは、1人の看護師(プライマリーナース)が患者の入院から退院まで一貫して担当し、24時間責任を持って担当患者の看護にあたるプライマリーナースが不在の時は別の看護師(アソシエートナース)が看護にあたるというものです。

1人5〜6人程を受け持ち、1人1人に対する退院支援を本人、家族、精神保健福祉士、医師など考えていきます。

服薬指導、服薬自己管理、行動範囲の拡大などを順々にしていきます。

精神科の患者の退院支援がな難しい理由

そのままスムーズにいくこともあれば(スムーズに行くことは私はほとんどありませんでした)、支援内容を考えてもその先に行けないことも多いです。

家族が退院を拒否する場合、医師が退院許可を出さない場合、患者が長期入院で入院は楽だと感じ退院を拒否する場合、退院先が見つからない場合、施設への退院が決まっているが施設の空きがなくそれまで待っている場合などなど、言葉では簡単に退院や退院支援などと言えますが、地域の受け皿が狭くなかなかスムーズにいかない現状があります。

その中で退院支援を進めていくのはとても大変なことも多いです。

また、プライマリー方式だったため、担当看護師が不在時には代わりに退院支援会議に参加したり、退院前訪問に行ったりと、自分の担当患者以外の患者のことも把握しておかなければならないこともあるため、患者把握も大変な時があります。

精神科は再入院が多い

また、精神科は再入院もとても多いと私は思っています。

実際に勤めていた病院も、何年間も入退院を繰り返している患者が多かったです。

退院できたと思ったら、1ヶ月もしないうちに再入院してくる患者もいますし、1週間もしないうちに入院してくる患者もいます。

言葉は悪いですが定期的に入院してくる患者なども多いです。

そういう時は正直、無力感でいっぱいになりますし、退院して地域で暮らすことの大変さも痛感します。

私の勤めていた病棟は一度担当看護師になると、患者が再入院してきた時に再度担当になることが多かったです。

もちろん、受け持ちを変え一から退院支援することもあるので、一概に同じ患者ばかりの受け持ちはなりませんが、何年も入退院を繰り替えている患者を受け持つと、やってもやっても入退院の繰り返しというパターンも多いので、「またか‥」と私自身も精神的に辛い状況になりました。

精神科の看護師の喜びとは?

ただ、こうして辛かったり大変なことばかりではなく、退院支援がうまくいく時には何とも言えないくらい嬉しいですし、言葉にならない時もあります。

実際に私が受け持った患者(Aさん)を例にお話したいと思います。

Aさんは統合失調症の診断で、幻覚妄想状態になり入院していました。

プライベートカーテンを締め切り、他患と話すことはほとんどなく、「早く退院したい」といつも言っている方でした。

病識に欠け、怠薬によって再入院をくる返すというパターンの多い方でした。

家族との関係性も良好とは言えない方でしたので、ケースとしてはかなり難しいケースだったと思います。

退院支援として、精神保健福祉士との連携を密にすることにしました。

その後、患者との関係性を作るのに毎日声を掛けに行きました。

SSTというプログラムにも参加してもらい、他者とのコミュニケーションを少しずつ取れるようになったところでデイケア見学や作業療法への参加を促しました。

その後、内服自己管理を進め、退院前訪問なども実施。

順調に退院まで見えてきた頃、無断外出。

単独で外出したいとの希望があったAさんでしたが、医師から許可がおりていませんでした。

病棟職員全員で町内を探しに行きました。自宅に衣類を取りに行きたかったようで、自宅にいるところを発見され病院へ帰ってきましたが、これまでの退院支援を一から見直しが始まり、症状と本人の希望を合わせながら約1年かけて退院となりました。

Aさんが退院してから、初めての外来日には「ちゃんと受診に来るかな」と心配する反面、Aさんなら大丈夫という気持ちが勝っており、実際に退院してから初めての受診時にはきちんと受診し、病棟に顔を見せに来てくれていました。

まとめ

大変な思いもしましたが、退院して地域で暮らしている患者さんの姿をみるのはやはり嬉しいです。

精神科の看護師は大変なことも多いですが、その分嬉しいこともたくさんあるのが精神科だと思っています。

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